こんにちは、八王子・多摩で会計事務所をやっている 税理士 の古川顕史です。

申告書に添付すべき書類、税額計算など、相続税についてわからないことがある場合は一体どこに相談すれば良いのでしょうか。

実は税務署では相続に関する相談を無料で受け付けています。簡単な事項であれば、解決できる可能性があるので利用すると良いでしょう。

【税務署に相続税申告の相談をする方法】

（１） 電話での相談

電話での相談は「国税局電話相談センター」が受け付けています。電話対応専門の職員が配置されているので、速やかに回答を得られるでしょう。

電話なので回線が混み合わない限り、予約不要で、匿名で相談が可能です。

詳細は下記より
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/sodan/denwa-sodan/index.htm#a-02-4

（２）税務署の窓口

税務署で職員と対面して相談できます。相続税の申告に関する相談窓口は資産課税部門になります。

税務署職員も他の業務があるので、いきなり窓口に行くのではなく、事前に電話で予約をしておくと良いでしょう。

なお、相続税の申告は被相続人の住所地を管轄する税務署にて行うので、相談窓口も同じ税務署を選びましょう。

ただし、被相続人の住所が遠い等の理由で、相談自体は別の税務署でしたい場合、事前予約の段階で相談が可能か聞いておきましょう。なお、内容によっては所轄の税務署でなければ答えられないこともあります。

【税務署には何を相談できるのか】

国税局電話相談センターへの電話では、相続税の基本的な知識を教えてくれます。申告義務の要件や相続税の基礎控除額の計算、特例の要件などを確認したい場合は便利でしょう。

税務署窓口への相談でも、一般的な相続税法のルールや、申告書の書き方、添付書類、税額計算、控除の条件などを教えてもらえます。簡単なものであれば、個別の事情を含んだ相談にも乗ってもらえます。

【税務署相談のメリットとデメリット】

（１）メリット

相談先として税務署を利用するメリットは、無料である点です。

基本的に電話であっても、窓口であっても、何回でも相談ができます。わからないことは何度でも聞けるといった気軽さはあるでしょう。

（２）デメリット

税務署が教えてくれるのは、申告書の作成方法や計算などの簡易的なものだけです。難易度の高い個々の事情の相談は受け付けてもらえません。

また、節税などのアドバイスもありません。言い換えれば、聞かれていない控除制度のことは答えないのです。職員はあくまで正しく納税をしてもらうために相談に乗っており、納税者の節税が目的ではありません。

【込み入った相談がしたいのであれば税理士に相談】

税務署には基本的に無料で相談することができますが、結局のところ「基本的なこと」しか聞けません。

個別的な相談をするには、やはり税理士が適しています。税理士であれば、各相続のケースに合わせて、相続税をシミュレートします。正確な税額を相談者に代わって計算しますし、状況に応じた節税のアドバイスもできます。

税理士への依頼はお金がかかりますが、相続税の節税方法や具体的な計算方法について確実に相談したいと考えているのであれば、税理士事務所への相談を強くお勧めいたします。

また、税理士であれば申告書の作成もできますので、相続税の申告手続きに自信がない方も相談した方が良いでしょう。

なお、多くの税理士事務所は初回相談を無料でおこなっています。時間が限られているので、全ての疑問に答えることはできませんが、検討材料にはできるでしょう。

税理士事務所では、細かな事項にまで相談に乗るので、申告を含め相続全般について安心を得たい方は是非サポートを受けてください。

【相続専門で経験豊富な税理士を選んでください】

相談する場合は、相談先の税理士事務所が相続専門なのか、どれだけの経験があるのかを事前にご確認ください。

税理士にも得意としている分野があります。税理士事務所の専門は、法人税である場合がほとんどであり、相続税専門の税理士は限られます。相続税は件数自体が少ないため、経験の少ない税理士も多いのです。

実績のない税理士に依頼してしまったことで、適切な節税アドバイスが得られず、相続税が高くなってしまうというケースもあります。相続税申告を依頼する際には、十分注意しましょう。

【相続の相談は八王子相続サポートセンターへ】

相続についてのお悩み・ご相談がありましたら、八王子・多摩の古川会計事務所・八王子相続サポートセンターへお気軽にお問い合わせください。

60余年の豊富な実績を持つ税理士が親切・丁寧に対応いたします。