【お盆の帰省】実家で確認すべき相続の話し合いリストと注意点

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お盆の帰省は、ご家族で相続について話し合う非常に良い機会です。結論から申し上げますと、元気なうちに財産状況や生前贈与などの意向を確認しておくことが、将来の親族間トラブルを未然に防ぎ、適切な節税対策に繋がります。


こんにちは、八王子・多摩で会計事務所をやっている税理士の古川顕史です。

夏の暑さも本格的になり、もうすぐお盆休みがやってきますね。この時期、八王子や多摩地域のご実家に帰省され、久しぶりにご家族・ご親族が顔を合わせるという方も多いのではないでしょうか。年末年始は慌ただしく、相続の話題を切り出しにくいものです。一方、お盆は比較的時間に余裕があり、兄弟姉妹も集まりやすいため、家族全員で将来について話し合う絶好のタイミングです。

「親が元気なうちに相続の話をするのは縁起が悪い」と敬遠される方も少なくありませんが、実はいざという時に慌てないためには、皆が集まるタイミングでの話し合いが非常に重要です。

今回は、円満な相続を実現するために、帰省時に確認しておきたいポイントをご紹介します。

【なぜお盆前の今、相続について考えるべきなのか】

結論から申し上げますと、相続税の申告や生前対策は「時間が勝負」になることが多いからです。

いざ相続が発生してから「何から手をつければいいかわからない」と慌ててしまうケースは珍しくありません。財産の全容がわからないまま手続きを進めると、相続税の申告期限(相続開始を知った日の翌日から10ヶ月以内)に間に合わず、本来受けられるはずの節税の特例が使えなくなってしまう可能性があります。

トラブルを未然に防ぐためにも、お盆などご親族が集まる機会に少しずつ話し合いの場を持つことが、一番の対策となります。

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【親族間トラブルを防ぐ!帰省時に確認すべき3つのポイント】

ご実家に帰省された際、いきなり「お金の話」をするのではなく、まずは日常会話の中から以下のようなポイントを少しずつ確認していくと良いでしょう。

  1. 実家の不動産や空き家の現状確認
  • 建物の老朽化具合や、将来誰がこの家に住むのか(あるいは売却するのか)を共有しておきましょう。放置すると、のちのち売却が難しくなるなどの問題に発展する可能性があります。
  1. 財産の全体像の把握
  • どこの銀行に口座があるのか、証券会社で株などを運用していないかなど、大まかなリストを作っておくことをおすすめします。最近ではネット銀行を利用される方も増えているため、パスワードなどのデジタル資産の所在も確認しておくと安心です。
  1. 生前贈与や遺言についての意向確認
  • 生前贈与とは、生きている間に自分の財産を他の人に無償で譲る手続きのことです。将来の相続税を減らす(節税する)ために有効な手段ですが、早めに対策を始める必要があります。また、遺言書を書く意思があるかどうかも、可能であれば確認しておきましょう。

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【そのまま使える!帰省時の相続話し合いチェックリスト】

上記のポイントを踏まえ、ご実家でのお話し合いの際に活用いただける簡単なチェックリストを作成しました。すべてを一度に聞く必要はありませんので、世間話の合間に少しずつ確認してみてください。

  1. 親の本籍地を確認した
  2. 銀行口座を把握した
  3. 保険会社を確認した
  4. 不動産の名義を確認した
  5. 遺言書の有無を確認した
  6. 生前贈与をしているか聞いた
  7. 実家を誰が引き継ぐか話した
  8. 困ったら相談する税理士を決めた

【法定相続人や遺産分割協議などの基礎知識】

いざという時のために、基本的な用語やルールを知っておくことも大切です。

  • 法定相続人
    法定相続人とは、民法によって定められた「財産を受け継ぐ権利がある人」のことです。配偶者は常に相続人となり、それ以外は子ども、親、兄弟姉妹の順で優先順位が決まっています。
  • 遺産分割協議
    遺産分割協議とは、亡くなった方の財産を、どの法定相続人が、どれくらい引き継ぐのかを全員で話し合って決める手続きです。この協議で意見が対立し、親族間トラブルに発展することはよくある話ですので注意が必要です。

元気なうちに「誰に何を遺したいか」という親の想いを共有しておくことが、結果として遺産分割協議をスムーズにし、円満な相続へと繋がります。

【まとめ:事前の準備と専門家への相談が安心の鍵】

お盆休みの帰省は、ご家族の絆を深めると同時に、将来の安心に向けた準備を始める絶好の機会です。

相続税がかかるのかどうか、どのような節税対策が有効なのかは、ご家庭の状況によって大きく異なります。判断に迷う場合は、無理にご自身だけで進めようとせず、速やかに相続の専門家に相談することを強くお勧めします。

相続についてのお悩み・ご相談がありましたら、八王子・多摩の古川会計事務所・八王子相続サポートセンターへお気軽にお問い合わせください。

60余年の豊富な実績を持つ税理士が親切・丁寧に対応いたします。

【よくあるご質問(Q&A)】

Q:親が財産の話をしたがらない場合、どう切り出せばいいですか?

A:「最近テレビで相続登記の義務化のニュースを見たんだけど」など、世間話をきっかけにするのがおすすめです。また、「いざという時に手続きで私たちが困らないように」と、子ども側の不安を伝えるのも一つの方法です。

Q:少しずつ生前贈与を始めたいのですが、税金はかかりますか?

A:年間110万円までの贈与であれば、基礎控除の範囲内となり原則として贈与税はかかりません(暦年贈与)。ただし、ルールを誤ると税務署から否認される可能性があるため、事前に税理士にご相談ください。

Q:相続税の申告は必ずしなければならないのでしょうか?

A:遺産総額が「基礎控除額(3,000万円+600万円×法定相続人の数)」を下回る場合は、原則として申告の必要はありません。しかし、特例を適用して基礎控除額以下になる場合は申告が必要になるため注意が必要です。

Q:八王子に実家がありますが、まずは電話で少しだけ相談することは可能ですか?

A:はい、お気軽にお電話ください。初回のご相談で状況をお伺いし、今後どのような手続きや対策が必要になるか、丁寧にご案内させていただきます。