こんにちは、八王子・多摩で会計事務所をやっている税理士の古川顕史です。
相続税の計算は非常に複雑で、1度に全てを理解することは困難です。
今回のコラムから4回に分け、相続税の計算方法を順序だててわかりやすく解説していきます。
【相続税の計算の流れ】
以前、相続税って具体的にどんなもの?でも少しだけ触れましたが、
相続税を計算するためには、いくつかの金額を算出しなければなりません。
まずは、どのような順序で何を計算しなければならないのかを解説していきます。
①正味の遺産額(相続税の対象となる遺産額)を計算する 1.相続や遺贈によって取得した財産の計算 2.相続時精算課税適用財産の計算 3.非課税財産(債務・葬式費用等の金額)の計算 4.相続開始前3年以内の贈与財産の計算 5.正味の遺産額の計算 |
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②相続税の基礎控除額を計算する |
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③相続税の課税遺産総額を計算する |
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④相続税を計算する 1.相続税の合計金額を計算する 2.各人の相続税額を計算する 3.税額控除額を差し引き、相続税額を確定する |
以上のような順序で相続税額を計算することができます。
相続税の計算の中で注意するポイントとしては、
・各計算段階で漏れがないか、しっかりと確認する
・プラスの財産だけでなく、マイナスの財産があることを忘れない
・各人(1人1人)の分を計算しているのか、総額(合計金額)を計算しているのか意識する
といったことが挙げられます。
次回から、各段階について、さらに詳しく解説していきます。
相続税の計算方法やについてわからないことがありましたら、
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